「思うように声が出なくなった…」と感じている人が増えています
こんにちは!
声と心のセラピスト福田美穂です。
長引くマスク生活やリモートワークで、思うように声が出なくなったと感じている人が増えています。
コロナ自粛で人に会うことが減り、おしゃべりをする機会も減りました。
私も昨年5月から、対面でのボイスレッスンをオンラインでしていますが、オンラインだとそれぞれの自宅か、会議室のような場所でのレッスンになるので、なかなか大きな声での発声は難しい状況です。
声を出す、喋るにも身体の筋肉や粘膜を使います。
声は肺から吐く空気が声帯の隙間を通り、声帯が振動することで出ます。
声帯も筋肉なので、使わないと衰えていきます。
安定した声を出すためには、声帯のしなやかさとハリが重要なのです。
前回、首まわりのストレッチをご紹介しました 。
声帯をしなやかに使っていくための準備運動です。
いきなり大きな声を出そうとしても、声帯を痛めてしまいますので。
身体の緊張は心にもつながる
「声」は息を吐くときに出る「音」です。
この音を、口腔や鼻腔、咽頭で共鳴したものがその人らしい声(個声)になります。
気づかないうちに、私たちの身体はガチガチに固まっています。
ギュ~っと固まった身体は、知らず知らずのうちに心をギュ~っと緊張させます。
日常生活の中で身体を意識することは、声のためだけではなく心にも大切なことです。マスク生活では呼吸が浅くなりがちですので、自宅や人の少ないところでは、マスクを外して深い呼吸を意識してくださいね。
腹式呼吸のやり方
①仰向けになり、手をお腹に置きます。体の力は抜いてくださいね。
②鼻から息をゆっくり吸い込み、お腹が膨らむのを意識してください。
③口からゆっくり息を吐き出します。お腹がへこんでいくのを意識してください。
(ゆっくり4秒で吸って、8秒で吐き出します)
身体の感覚がわかってきたら、座った状態や立った状態でもできるようになります。
まずは、毎日寝る前に1分くらいやってみてくださいね。
少しずつ息に声を乗せて声帯の筋トレ
腹式呼吸に慣れてきたら、息を吐くときに少しずつ声を出していきましょう。
①立った姿勢で身体の力は抜いてください。
肩、首、のどに余計な力は入っていませんか?足裏の感覚と地面の感覚を感じてゆったりと立ちます。
②息を吸って、吐くときに「はあ~」の音をまぜてください。
声を出そうとすると、のどを締め付けてしまいがちです。ため息のように自然に、のどの力を抜いて「はあ~」。
③のどのリラックスに慣れてきたら、ため息から言葉にしていきます。
「はあ~」→「あ~」→「ありがとう」。
吸う息、吐く息で声帯を鍛えます。
ゆっくり優しく、力を抜いて無理せずやってみてください。
適度な水分補給もしてくださいね。
わかりやすく説明しているつもりですが、文章で説明するのって難しいですね。
「もっと詳しく知りたい!」「自分の声のここが悩み」などありましたら、オンラインで個人レッスンをしていますので、こちらにお問い合わせくださいませ。
大きな声を出す時に口に力が入ってしまいます!というお悩みです。
こんにちは!声と心のセラピスト福田美穂です。
ご質問を頂戴しましたので、早速お答えさせて頂きます!
「私はYou Tubeの時に声を大きくしようとして口に力が入っている!と言われます。緊張をほぐす方法って何かありますか?」
もう少し詳しくお話を聞いてみたいところですが、きっとご質問者様は、普段の生活環境であまり大きな声を出す必要性がないのではないでしょうか。
You Tube撮影の際に、普段とは違った大きな声を出そうとしているので、声を出すための筋肉に余計な力が入っていることと、普段は大きな声を出す機会がないので、声を大きく出すことに無意識に脳が抵抗している可能性があります。
改善点はこちらです!
①首まわり、口まわりのリラックス
②腹式呼吸をマスターしよう!
③大きな声ではなく届ける声を
今回は首まわりのリラックスのためのストレッチをご紹介します。
首まわりのストレッチ
スポーツをする前にストレッチが必要なように、普段と違う場面での声出しにもストレッチが必要だと私は思います。
首まわりには、声を出すために使う外喉頭筋があります。
喉頭と舌骨をつなげる筋肉、舌の骨を上下に稼働させる筋肉、喉頭を引き上げる筋肉、などなど、発声するだけでも、たくさんの部位の筋肉を使っているのです。
声帯がある首周りの筋肉は、肩や口周りの筋肉と繋がっているので、どこかが固まっていると影響を受けます。
それでは、ストレッチをしていきましょう!
注!)痛いと感じたらくれぐれも無理をしないでくださいね。
①肩、首、顎の力を抜いて、ぺこちゃんの首振り人形のように首を揺らしてください。口は半開きです。(ベロは出さなくて良いですよ)早くならないように、ゆっくりゆっくりと。余計な力が入っているのを感じたら抜く意識を。呼吸は自然にしてください。
②息を吐きながら頭をゆっくりと前に倒します。力で倒すのではなく頭の重みでポトンと倒してそのまま6秒キープ。息を吸いながらゆっくりと顔を正面に戻します。一息ついて口を軽く「あ」の形に開いて(力はいれないでね)、そのまま頭を後ろに倒してそのまま6秒キープ。
③首を右回しします。この時も肩の力や首の力を感じたら抜くように意識してください。早くグルグル回しても痛いだけで意味がありません。6秒位のテンポでゆっくりと。 左回しも同じように。左右2周位してください。
④肩回しをします。普通の肩回しだと首に余計な力が入りやすいので、肩に手を置いて肘を回すように(水泳のバタフライのように)ゆっくりと前回しを3回、後ろ回しを3回します。肩甲骨の辺りの筋肉が動いているのを感じてください。息は止めないで自然に。
回している時に首がギシギシ鳴ったり、痛いと感じる部分がありませんでしたか?
コロナと共に生きる毎日、マスクやリモートワーク、コミュニケーションの変化など、顔の表情筋も肩、首、腰周りの筋肉も固まっている状態です。
日常生活の中で、身体に余計な力が入っていないかを意識することは、声のためだけではなく心にも大切なことです。身体がガチガチだと心も緊張してきます。
身体は声を出すための楽器です。楽器がさびついていては、自分が思った声を出すことは難しくなります。声を磨いていけばスピーチや表現などはもちろん、日常生活でも声で人に影響力を発揮することもできます。
次回は、口まわりのリラックスと腹式呼吸についてお届けします。
大人になって気づいたいじめのトラウマ
こんにちは!mihooo(ミホ)です。
小学5年生の時、クラスで一番の人気者だった女友達とケンカをしました。
確か内容は、どこで何の遊びをするか?みたいなことだったと思いますが、はっきり憶えていません。
次の日、学校に行くとクラス全員から無視されることになりました。
この日を境に、私は「いない存在」になったのです。
5年生から6年生は組替えがなかったので、2年間ずっと無視は続きました。
中学校になっても、学区が同じなのでメンバーはほぼ変わりません。
中学2年生を除いて、1年、3年は無視され続けました。
何がいじめの理由になのか?
友達とのケンカがきっかけで、約4年間もクラスメートから無視をされ続けていたのですが、それにしても長い期間ですよね。親にはいじめられていることは言えませんでした。心配をかけたくなかったし、いじめられていることはかっこ悪いと思っていました。1度担任に相談をしましたが、「みんな仲良くしましょうね」と軽く注意を促してくれたのみで状況はかえって悪くなりました。mihoooは先生にチクったと。
小学6年生の時、家の近所の文房具屋さんでたまたまクラスメートと一緒になりました。その子は私を見るなり「ごめんね、Nちゃんが口聞くなって言ったから…」と言って、申し訳なさそうに店を出て行きました。
久しぶりにクラスメートと口を利けたことと、悪いと思っているけど仕方なくやっていることが解って少し嬉しかったのを憶えています。
「私を無視しなくては、自分が仲間外れにされる」のです。
大人数VS1人。大人数(マジョリティ)の強さと、1人(マイノリティ)の弱さ。
子供にとっては学校が社会のすべてです。その社会から仲間外れにされることは、恐怖以外の何ものでもありません。
小学校5,6年をこのように過ごした私は、すっかり自己肯定感がなくなっていました。小学校の卒業式に担任がくれたメッセージには『やさしく、やさしく、やさしくね。やさしいことは強いのよ』ねむの木学園より。という言葉。
2年間仲間外れにされても、学校を1日も休まなかった。文句も言えなかった。じっと耐えていた。私はやさしい人でもなく、強い人でもなかった。
誰も助けてくれないのか
中学1年生になって、すっかりいじめられっ子が身についた私。
人を信用していない、暗い態度。
ある日のお昼時間。トイレに行って、教室に戻ってきたらクラスメート全員の机が丸く引っ付けてあり、私の机だけが一番後ろにポツンとどけられていました。
皆が私がどうするのかをなんとなく伺っています。その状況に居たたまれなくなって、
黙ってお弁当を抱え、屋上の踊り場で一人で食べていました。そしたら、そこに4、5人の女生徒が来て「教室以外の場所で食べちゃいけないのに~」って。
この時も、担任に相談したけど「気にしないで頑張れ!」みたいなことを言われたっけ。
大人になって気づいたいじめのトラウマ
就職して社会人になってからは、いじめはなくなりましたがとても生きづらさを感じるようになりました。例えば、あいさつをして返ってこないとき「無視された」と過剰に反応したり、ランチに一緒に行かなかったら仲間外れにされたと感じたり。
自分には価値がない、自分が嫌い、いなくなってしまいたいと思ったことも何度もありました。いじめはなくなったけど、今度は自分で自分をいじめている…。これは、いじめのトラウマなんだ。心が深く傷ついているんだと気づきました。
いじめに悩んでいる人に
今の時代は、SNSでのいじめなど複雑化しています。大人になっても会社や家庭でいじめにあっている人もたくさんいると思います。どうか、一人で悩まず誰かに相談してください。でも、相談する人はしっかり選んでください。
あなたが悪いんじゃない!いじめる奴が悪いんです。これは絶対です!
「いじめられる方も問題がある」なんて言葉はクソです。いじめる奴は最低です。
あなたは絶対に悪くないから。
◆ 厚生労働省の相談窓口
◆24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310
文部科学省と教育委員会がやっています。通話料無料で、365日・24時間相談できます。
◆子どもの人権110番 0120-007-110
法務省がやっています。通話料無料です。月曜~金曜の8:30~17:15まで。
私が心理の世界にたどり着くまで
こんにちは!mihooo(ミホ)です。
たくさんの方が声優という職業に憧れて、プロとして活躍することを夢見ます。
うん十年前の私もその1人でした。
小学生の頃、漫画好きの同級生のお姉さんのアニメ雑誌(アニメージュやジ・アニメ)をこっそり見て、声優という仕事を知りました。
その当時流行っていたアニメは、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』『銀河鉄道999』などの宇宙もの。『エースをねらえ』『アタックナンバーワン』などのスポーツもの。『ベルサイユのばら』『魔女っ子メグ』などの女子活躍するもの。
タイトルを書いていたら、いっぱい出てきて止まらなくなるほどアニメが大好きでした。
まさかこの時は、自分が声優になって野沢雅子さんと同じスタジオでお仕事をさせて頂けるとは夢にも思ってませんでした。
声優への憧れを抱きつつ、普通に中学、高校に進学。高校は着物の仕立てをしていた祖母の影響もあって、和洋裁を学べる高校の家政科に進学しました。卒業後は大学進学はせず、阪急電鉄株式会社の宝塚歌劇団・衣裳課に就職が決まりました。
宝塚歌劇団の衣裳係のお仕事
お仕事内容は、歌劇の衣裳制作、舞台裏での衣裳の着付け、地方や海外公演同行スタッフなどなど。宝塚歌劇では舞台で身に着ける衣裳だけではなく、帽子や靴、羽飾りまで全部手作りなんですよ。しかも、とても繊細に美しく縫い上げています。
私が働いていた当時の宝塚大歌劇場は、宝塚ファミリーランドというテーマパークの敷地内にありました。動物園(ホワイトタイガーを日本初で展示)や遊園地、温泉施設もあり、子供の頃からよく遊びに連れてきてもらっていた場所でした。
仕事中に聞こえる、ゾウやサルなどの動物の鳴き声。
窓から見えるキリン、手元にはキラキラ輝く衣裳。
BGMに聞こえるのは、歌劇のレッスンをしている歌声。
普通の職場では考えられない楽しい環境でした。と、同時に先輩の激が飛び交う、厳しい職人の世界でもありましたので、高卒の私にはとても良い人生勉強になりました。
私には夢があったような気がする…
宝塚歌劇団の仕事はやりがいがあって、日々の変化も楽しくて10年いました。
「このまま定年までここにいるんだろうなぁ」なんて思っていた時、ふと小学生の時の夢を思い出しました。そんな時に、偶然みつけた青二プロダクションの声優養成所の生徒募集の広告(今となっては媒体は忘れてしまいましたが)。
青二プロダクションは、アニメ好きには憧れの最大手のプロダクション。早速、資料を取り寄よせてオーディションに申し込んでみました。年齢のこともあり大丈夫か心配でしたが、無事にオーディションに合格し、青二塾の塾生として入塾することが出来たのでした。
塾生として2年間、土日の週末に発声、発音、演技、ダンス、歌などのレッスンをします。2年後にはプロダクションのオーディションがあり、合格すると青二プロダクションに所属することができます。と言っても、新人としての仕事をしながら2年後にはプロダクションの査定があります。査定で落とされると、この時点でプロダクションを去らなければなりません。
私は14年間お世話になることになりましたが、声優業界のあり方に疑問を感じて退所することを決断し、声優を引退することにしました。この時は、業界についていけない心身の疲労れがピークに達していました。
アパレル業界へ
芸能と関係ないことをしようと思い、アパレルブランドの店舗スタッフになりました。
接客することが楽しくて売り上げも順調でした。そのことを評価されて、店長にもなりました。お客様や後輩のさまざまな悩みに接する中で、心理学に興味を持ちカウンセリングスクールで心理学の基礎を学びました。この知識は、家族のうつ病や自分のトラウマを癒していくための大きな足掛かりになったのです。
というわけで、心理の世界にたどりついたのです。
ここから、もっともっと深い自己の心の世界に入っていくのでした。