大きな声を出す時に口に力が入ってしまいます!というお悩みです。
こんにちは!声と心のセラピスト福田美穂です。
ご質問を頂戴しましたので、早速お答えさせて頂きます!
「私はYou Tubeの時に声を大きくしようとして口に力が入っている!と言われます。緊張をほぐす方法って何かありますか?」
もう少し詳しくお話を聞いてみたいところですが、きっとご質問者様は、普段の生活環境であまり大きな声を出す必要性がないのではないでしょうか。
You Tube撮影の際に、普段とは違った大きな声を出そうとしているので、声を出すための筋肉に余計な力が入っていることと、普段は大きな声を出す機会がないので、声を大きく出すことに無意識に脳が抵抗している可能性があります。
改善点はこちらです!
①首まわり、口まわりのリラックス
②腹式呼吸をマスターしよう!
③大きな声ではなく届ける声を
今回は首まわりのリラックスのためのストレッチをご紹介します。
首まわりのストレッチ
スポーツをする前にストレッチが必要なように、普段と違う場面での声出しにもストレッチが必要だと私は思います。
首まわりには、声を出すために使う外喉頭筋があります。
喉頭と舌骨をつなげる筋肉、舌の骨を上下に稼働させる筋肉、喉頭を引き上げる筋肉、などなど、発声するだけでも、たくさんの部位の筋肉を使っているのです。
声帯がある首周りの筋肉は、肩や口周りの筋肉と繋がっているので、どこかが固まっていると影響を受けます。
それでは、ストレッチをしていきましょう!
注!)痛いと感じたらくれぐれも無理をしないでくださいね。
①肩、首、顎の力を抜いて、ぺこちゃんの首振り人形のように首を揺らしてください。口は半開きです。(ベロは出さなくて良いですよ)早くならないように、ゆっくりゆっくりと。余計な力が入っているのを感じたら抜く意識を。呼吸は自然にしてください。
②息を吐きながら頭をゆっくりと前に倒します。力で倒すのではなく頭の重みでポトンと倒してそのまま6秒キープ。息を吸いながらゆっくりと顔を正面に戻します。一息ついて口を軽く「あ」の形に開いて(力はいれないでね)、そのまま頭を後ろに倒してそのまま6秒キープ。
③首を右回しします。この時も肩の力や首の力を感じたら抜くように意識してください。早くグルグル回しても痛いだけで意味がありません。6秒位のテンポでゆっくりと。 左回しも同じように。左右2周位してください。
④肩回しをします。普通の肩回しだと首に余計な力が入りやすいので、肩に手を置いて肘を回すように(水泳のバタフライのように)ゆっくりと前回しを3回、後ろ回しを3回します。肩甲骨の辺りの筋肉が動いているのを感じてください。息は止めないで自然に。
回している時に首がギシギシ鳴ったり、痛いと感じる部分がありませんでしたか?
コロナと共に生きる毎日、マスクやリモートワーク、コミュニケーションの変化など、顔の表情筋も肩、首、腰周りの筋肉も固まっている状態です。
日常生活の中で、身体に余計な力が入っていないかを意識することは、声のためだけではなく心にも大切なことです。身体がガチガチだと心も緊張してきます。
身体は声を出すための楽器です。楽器がさびついていては、自分が思った声を出すことは難しくなります。声を磨いていけばスピーチや表現などはもちろん、日常生活でも声で人に影響力を発揮することもできます。
次回は、口まわりのリラックスと腹式呼吸についてお届けします。